ネイチャーワークス グループ向けプログラム 8つのコンセプト

沖縄の海・山・川は、人に感動を与えるとともに“自然を大事にしよう”と思わせてくれる力があります。
それは自然の豊かさに加え、亜熱帯の気候でこそ存在する色彩の美しさがあるからです。自然が存在することで、私たちの生活がなりたつことを思い出させてくれるのです。しかし今のライフスタイルのままでは、感動を与えてくれる自然は失われ、私たちの生活も脅かされる危険性があります。ネイチャーワークスは各プログラムを通して自然から人へのメッセージを伝えること、自分たちのライフスタイルを考え見つめなおすきっかけを提供します。

人工物の中で暮らしていると、不思議を抱く機会がすくないのではないでしょうか？それは、人が創造し、形にしたものの中にすごしているからでしょう。自然は人間がつくり得るものではありません。不思議な形、変な形をした生き物が存在します。自然の中に擬態して上手にとけこんでいる生き物も多く生息します。これらには必ず意味があり、生きていく上で適応したものです。生き物たちに出会ったとき、自然と不思議や疑問符が頭に浮かびます。ネイチャーワークスは各プログラムを通して、不思議を発見し、“なぜ？”を考える、誰に教わるわけでもなく自分で不思議を解く、こういった力を育む機会を提供します。

自然の中でプログラムに参加すると、もちろん苦手なことや怖いこと、無理だと思うことが出てくるでしょう。それは相手が人の力ではコントロールできない自然だからです。しかし、その弱くなった気持ちに立ち向かい勇気を出して成功したとき、自分の中で自信につながります。そして、自然との接し方を理解できるのです。チャレンジ精神を持つということ、これもこれから生きていくうえで必要なことだと考えます。
ネイチャーワークスは各プログラムを通して、人それぞれのチャレンジ精神を応援し、勇気を持ってものごとを成し遂げていく力を育む機会を提供します。

都会生活ではとても薄くなっている地域の中でのつながり、沖縄の暮らしにはまだそのつながりが色濃く残っています。人と人との暗黙のコミュニティルールによって個性のある地域が育まれ、自らのアイデンティティが形作られいくのです。その暮らしは自然と強くつながったものです。ネイチャーワークスは各プログラムを通して、沖縄の自然と豊かにつながった地域づくりをひもとくことで社会とどうつながっていくことが必要なのかを考え、自分の位置を確かめる機会を提供します。

自然にふれること、生き物とふれあうことは、人の豊かな感受性を育みます。自然の包容力を感じ、また懸命に生きる生き物の命を感じるからです。優しい気持ちが湧き上がるこは、こころとからだのリフレッシュ・癒しにもつながるでょう。ネイチャーワークスは各プログラム通して自然を体感することで、精神的な豊かさを育む心づくりを提供します。

各体験プログラムにはガイドやインストラクターの指導がともないます。その指示に従ってもらうことが主になりますがここにコミュニケーションが発生します。人の話を相手の立場にたって聞く、話す。このやりとりでプログラムがつくられていき、やりとりがしっかりできるほどプログラムが充実します。普段の生活にはないこのコミュニケーションの機会が、その力のアップにつながるものだと考えます。また、自然体験をすることだけが大切なのではなく、グループで体験し、力をだし合うことが大切だと考えます。ネイチャーワークスは各プログラムを通じて体験するだけとならないプログラムを提供します。

自然の中で時間を過ごすと、さまざまなことを自分の力でおこなわなければいけなくなります。自分で工夫して、自分でチャレンジして。それらは答えなどなく自分自身で考え創りあげていくものです。自然にあふれた場所にいると、いろいろな発想・イメージがうかんできます。自然の成り立ち・生き物の暮らしを想像する。何かを組み合わせてつくってみる。これらすべて創造力を高めることにつながるでしょう。ネイチャーワークスは各プログラムを通して創造力を養う機会を提供します。

整備された道路を歩く。危険なものは排除される。
日々の生活の中では、安全や快適に過ごすことのできる空間が成り立ち保たれていますが、自然の中での活動は、人ではコントロールできない危険に遭遇する可能性をもちます。自然の楽しさを味わいながら、この危険を予知し、回避する、乗り越えられる力を育むことが、強く生き抜いていくことにつながるのです。ネイチャーワークスは各プログラムを通して「自分の身は自分で守る」という意識をつくることを提供します。